Alt plus Vietnam

株式会社ネクスト 高橋様

株式会社ネクスト様

賃貸物件、新築分譲&中古のマンションや一戸建て、投資物件など住まいの領域全体のポータルサイト「HOME'S」を運営している株式会社ネクスト様。リソースの拡充を目的として「HOME'S」の開発等に当社のオフショアサービスをご利用いただいております。導入の経緯、感想について株式会社ネクスト高橋様からお話を伺いました。

Interview
| Chapter01

導入のきっかけは柔軟で機動的なリソースの確保
決め手は「魂のこもったサービス」の作れる会社

まず簡単に貴社のサービスに関して教えてください。
株式会社ネクスト 高橋様(以下、高橋): はい、まず事業の柱となっているのが、「HOME'S」という不動産・住宅情報サイトをメインで運営しております。不動産のポータルサイトなので、掲載している情報は賃貸物件、新築分譲&中古のマンションや一戸建て、投資物件など住まいに関する幅広い領域をカバーしています。さらに+αで住まいに関連するようなもの、例えば引越しとか保険関連など周辺分野にも事業を広げています。
今回ネクストさんのビジネスの中でベトナムを使って開発・運営をされたきっかけは何でしょうか。
高橋:ネクストは創業時からずっとサービス開発を内製で行ってきたんですけども、プロジェクトによっては、従業員のリソースを割くよりも臨機応変にアウトソーシングして、少しずつ効率化を行っていました。オフショアはその延長で、海外に頼むとなるとクオリティの心配などはあったんですけれど、PMを一人常駐させて開発を行うラボ型であれば、クオリティも担保できると判断し、導入を決めました。
ネクストさんは他にも東南アジアに拠点がありますし、なぜベトナムだったのですか?
高橋:そうですね、インドネシアとタイに拠点があります。ただオフショアをやる以上いろいろなメリットはあると思うんですけど、コストメリットというのはどうしても外せないところです。中国やタイは、現在は情勢に不安がありますし…我々の求めていた条件に合致したのがベトナムだったというわけです。
それ以外の国だと今度は環境が心配といいますか、社員が駐在することになるので安全面なども考慮した結果、ベトナムが良いと判断しました。
さらにそのベトナムの中にはオフショアの会社さんが多くありますが、その中でAlt plus Vietnamを選んでいただけたというのはどういった理由が大きかったですか。
高橋:Alt plus Vietnamさん他2社、合計3社で絞って検討していました。コストでいうと半年くらいではそんなに差はなかったです。ただ他社は場所、リソースを提供してシステマチックに事業を行っていたのですが、Alt plus Vietnamさんはただ単純にビジネスライクでリソース貸しますではなく、完全にモノづくりの会社という印象でした。「サービスを作るということはどれだけ大変か」とか「どれだけ血と汗と涙が入っているか」などをよくご存じだったんです。そういう会社と一緒に「モノづくりがしたい」、「一緒に作れば仲間になれる」と感じてAlt plus Vietnamさんを選びました。
魂がこもったサービスを作りたい、そしてそれを共感できる仲間と作りたいとそんな会社を探されて、そしたらAlt plus Vietnamがやりたいことと合致していたというわけですね。
高橋:オルトプラスが掲げる「伊達とノリと酔狂」、それとうちの経営理念が「常に革進することで、より多くの人々が心からの安心と喜びを得られる社会の仕組みを創る」。アプローチが違うだけでどちらも社会、世の中を変えたいというところは同じなんじゃないかなと思いました。
オルトプラスさんはゲーム関連で、うちは住まい関連から切り込んでいるという違いはありますが、サービスを通して多くの人がハッピーになって欲しいというところはすごく似通っているのかなという気がしますね。
Interview
| Chapter02

「スピード」「仕事に対する真摯な姿勢」
「高い吸収力」

一方で不安点もあったかと思うのですが、オフショアを行に当たって一番心配された点はどういうところですか。
高橋:一番は安全です。やはり社員が数カ月駐在するので慣れない土地で治安はどうなのかとかは一番気になりましたね、あとはコミュニーション。どうしても言葉の壁はありますのでそこはうまくチームが回っていけばよいかなと。後は、最終的なアウトプットが要求水準を満たすのかというところは心配でした。
その辺りは実際にベトナムに来られて変わりましたか。
高橋:安全は何の問題もなかったですね。女性の夜の一人歩きも余裕でできますし(笑)渋谷よりずっと安全ですね(大笑)すごく安心してやっていける国だなと思いましたね。
ではクオリティの方はどうですか。
高橋:そうですね。やはり100点ではないですね。これはわかっていたことなんですけど、扱っているものが不動産の領域なので日本独特の習慣がありますから。
日本人でもよく分かっていないものを皆によく説明して認識の違いをなくしていますね。我々が当然だと思っていても伝わってなかったりとか。「礼金」ってなんですか?「デポジット」とは違うんですかとかね笑。
あとは、プログラムの中の日本語が読めないので提出してきたものを見ると変な個所に日本語が上がってきちゃったりしたりしますね。どうしても文化、言葉の壁でこういうことはありますね。
ただ、ベトナムに来て一番実感するのが、彼らのスピード、仕事への取り組み、真摯な姿勢が素晴らしいことです。何か不具合が起きたらものすごい勢いで直してくれたり。初めて来たときのイメージだと受け身の人が多いのかな、仕様を渡したら「それの通りに作りました。仕様書に書いてないのでこれは入れてません」という人が多いのかと思ったんですけども、予想以上にいろいろなことを提案していただけました。「ここの処理おかしいので直したいです」とか「ここの仕様ではこういう画面が出ますけどユーザーからしたらいらないんじゃないですか?」とか。いい意味ですごく期待を裏切られました。
ネクストさんは弊社のラボをご利用いただいてもう一年以上になりますよね。
長く続けてみてクオリティのところ合格点ではあるけども100点ではないというところ、そこは変化はありましたか。
高橋:そうですね。やはりどんどんやりやすくはなっていますね。弊社のフローやテストの流れなど一緒にやっていく中で慣れていくというのもありますし、最初は日本とベトナムと独立したチームがあって、つながりはPMだけという感じだったんでばらばらというか、PMで何とかつながっているという状態だったんですけど、意識して日本のメンバーとベトナムのメンバーが参加するようなミーティングをやったりとか。今ではPMを通さずに直接日本のメンバーに質問をするなど距離は離れているけど同じチームという意識がありますからコミュニケーション問題は解決できますよ。
そうなるとクオリティの問題は大きく分けて3つありますが、①日本語の問題②不動産業界などの特有の専門知識の問題③スキル(技術)の問題。①はコミュニケーションのラインを1つではなく複数にすることで改善はされていたとのことですが、メンバー全員が日本語を話せるわけではありません。その辺りはどうですか。
高橋:そうですね。そこはチャットワークやTV会議などコミュニケーションをとるときは英語を使うようにしたりしています。日本語ばかりだとどうしてもBrSEとのやり取りだけになってしまって一体感が出てこないので。あとはみんな混ぜてしまって図を描いて「こうやるんだ」と議論したりとか、対面でできる利点を生かして実際のコーディングを示しながらコミュニケーションをとっていますね。
では②番の問題、業界知識の問題は改善しましたか。
高橋:こちらは徐々にですね。
そういえばこの前、みんなわからずにやっているんじゃないかと思って聞いてみたんですよね。「3LDKってなんだかわかります?」って。そしたら「わかります。3ルーム、リビングルーム、ダイニングルーム、キッチンです」って。教えた覚えがなかったんで「何で知ってるの?」って聞いたらわからない記号とか表現とかちゃんと自分で調べて勉強してるんですよ。メンバー自身が吸収する努力をしてくれてるんですよね。
なるほど。では③番の技術的なクオリティの問題はどうですか。
高橋:そこも100点ではないですが、かなりいいです。みんな英語が堪能なので英語のドキュメントを読んで、そのまま吸収しちゃうみたいな。日本人ではなかなかできないですよね。みんなハングリーで新しいことをやりたくてしょうがないみたいなところがあるので、「こういうことをやりたいです」っていう提案もあったり。
あとはこれまでPHPしかやったことがなくてもウチの会社でRubyを使っているところがあるので、Ruby書いてくださいって言ったら自分で調べて「できました!」って持ってきてくれたりとか、吸収する意欲がすごく高いので、昨日できなくてもそれぞれ学んで、今日はできますとなっている感じで日々進歩していますね。
Interview
| Chapter03

作って終わりではない
運営までサポート

ネクストさんでまず初めに第1号のオフショアの案件で選ばれたのは、『HOME’S』にこれまでに掲載された物件をアーカイブ化した「不動産アーカイブ」のリニューアルでしたね。結構前々から「不動産アーカイブ」をリニューアルしたいという念願はあったもののなかなか手を付けられなかったということに何か理由はあったのですか。
高橋:そうですね、裏側の仕組みも変更する必要があったのですが、プロジェクトの優先順位等も関係し、それに対して社内で十分なリソースを確保するという決断ができなかったんです。
そこでリソースがあるというところでやってみようというわけですね。
実際に開発してリリースされて、社内、お客様の反響はどうでしたか。
高橋:そうですね、 実際出してみたら思いのほかSEOが強くなって、想定していたよりもずっと流入数が伸びていきました。
「不動産アーカイブ」から、『HOME’S』の物件検索への導線も設けていますが、リニューアル前と比べて問い合わせ数が3倍~4倍に急増。今ではもっと「不動産アーカイブ」を有効活用できるんじゃないかって社内で話題になっていますよ笑。
今の運営のところでも継続してAlt plus Vietnamをご利用いただいているというのは、そこを評価していただいて、継続しようとなったのでしょうか。
高橋:はじめは作るだけということだったんですけど、そこからもっと適切なサービス運営ができるんじゃないかという話がでまして。作って終わりではなく、発展させる必要があるということで継続しました。

今後はいろいろな方のニーズに合わせて、より適切な情報を提供できるようになりたいですね。
Interview
| Chapter04

細かく定義することでの相乗効果

では次にハノイでの生活に関してお聞きします。率直に、ハノイでの生活はいかがですか。
高橋:楽しんでいますよ笑。
どういう点が楽しいですか。
高橋:人がいいですね。ベトナム人の気質というか。
東京やホーチミンと比べてもハノイは遊ぶ場所がないとか、欲しいものが手に入らないとかよく言われますが、東京は世界有数の都市で多くのものが揃っていますので比べるのは無理があるとは思います。
でもハノイの方が人とのつながりというのは強く感じますね。東京の人はドライというか笑。
東京に帰ると「お疲れー。」という感じですが、ハノイに戻ってくるとみんな拍手で迎えてくれて「お帰りなさい!!!ビアホイ(日本でいうビアガーデン)行きましょう!」みたいな笑。そういう雰囲気が好きですね。
なるほど笑。では今まで生活の中で困ったことはありましたか。
高橋:そうですね、よく聞くのがおなかをくだしたりとかよくありますけど私はまったく問題ないですね
ネクストさんは多くのチームがハノイで開発を行っていますが、ほかのチームに「こうしたらいいよ」とかアドバイスをされているんですか。
高橋:よく言っているのが「暗黙の了解」「書かなくてもわかるでしょ」というのはまず疑うということ。きちんと動作に関しても一つ一つ定義してあげること。でないと手戻りが大きくなってしまうので。そこは大事ですね。
その確認が生まれるということは日本側での負担もになっているかと思いますが、それに見合うアウトプットを得られているということでしょうか。
高橋:むしろ、今は日本側のチェックが間に合わないくらいの状況なんですよ笑。やはり最後の確認は日本のメンバーがしているんですけれど、アウトプットが多すぎてさばききれないようなところはありますね笑。
細かく決めることによって全体に対していい影響が出たということはないでしょうか。
高橋:そうですね、弊社がベンチャー企業で急成長してきたという背景もあり、これまでドキュメントを残すよりもまずアウトプットを出すことを優先する文化があったんですけど、オフショア開発をはじめてからは「残さざるを得ない」ので、これまでの習慣を見直すきっかけになってますよ笑。
Interview
| Chapter05

受け身ではなく当事者意識
「モノづくり集団」オルトプラス ベトナム

例えばこういう会社さんにはオルトプラスをお勧めしたいということが何かありますか。
高橋:まずは単純にリソースが足りないから、コストを抑えたいからという目的だとオルトプラスは合わないかなと思います。これからベトナムはどんどん賃金が上がっていきますし、特にコスト重視で来てもうまくいかないかなと思いますね。それよりも自分たちは「サービスを作りたいんだ」「モづくりりをしたいんだ」というときに「仲間」が足りないというときにふさわしいと思います。同じモノづくりをする仲間を探しにくるといった意味合いだとすごくふさわしいと思います。
オルトプラスさんはかなり純粋なモノ作り集団なので、皆が「新しいものが作りたいんだ」と思っていて、そんな彼らと一緒に仕事ができることに我々も喜びを感じているというわけです。
ありがとうございます!
高橋:やはり私もモノづくり出身なのでオルトプラスさんの考え方にはすごく共感が持てます。
ネクストさんはこれまでも様々な外注さんやスタッフさんいらっしゃったと思うんですけど、その中でもうまくいくタイプといかないタイプというのはその辺りの意識の違いが大きかったんですか。
高橋:そうですね。やはりモノづくり根性といいますか、当事者意識があること、所属している会社は違うけれどもこれは自分たちで作っている、チームで作っていると思ってくれている人の方が一緒にやっていて楽しいですし、そういう人の方がアウトプットのクオリティも高いですから。なので、この人はうちの会社では合わないかなというのは見たらわかりますね。笑
ほかのPMさんからもオルトプラスを選んでいただいた理由がチームとして一つになれそうかどうかというのが重要でオルトプラスが一番仲間になれそうと感じたとのことでしたが、高橋さんもそう感じましたか。
高橋:やはり言われたとおりにつくるばっかりだと合わないんですよね、メンバーが当事者意識をもってやらないといいものはできないので、そういったところは重要かなと思います。
今後高橋さんはベトナムでどういったことをやっていきたいとお考えですか。
高橋:そうですね、思いとしては実験的ではあるんですけど、今はまず日本で仕様を作ってベトナムで開発するという流れなのですが、どういうサービスをつくるかなど仕様を考えるところからベトナムにもってきて、そしてベトナムで開発をして、ベトナムで完結する。そんな感じでやっていくのもありだと思っています。
まぁ、発案者がそばにいたほうがかなりやりやすくなるんです。
それを是非実現したいですね。
高橋:「不動産アーカイブ」のスマートフォン最適化サイトを作った時に予想した以上にうまくいったので、今度は一緒やってみたいねとか、企画課題やってみたいとか声も社内から挙がってますしね。
今ネクストさんはPM以外の方も大勢ハノイに視察や短期出張にいらっしゃってますよね、その方々の反応などいかがでしょうか。
高橋:来た人の反応が良いので皆来る(来たがる)んでしょうね笑。
どのあたりが視察に来られて一番感動されるんでしょうかね。
高橋:やはりベトナムのメンバーがすごく絡んでくれるのがうれしいみたいです。お休みの時に市内に連れて行ってくれたりとか。
ベトナムメンバーの「おもてなし」ですかね。
ではこんなところで。これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。
高橋:ありがとうございました!